水を飲むことの効果とは?
水を飲むことの効果とは?
水を飲むことによって様々なメリットがありますが、飲みすぎてもデメリットがあります
今回はこの水の効果についてお話ししたいと思います
水と身体
身体の組成
私たちの身体は、水分が50~65%、タンパク質が15~25%、脂質が15~20%で構成されています。
また、この水分は血液、脳脊髄液、尿として使われています
血液
血液は、液体成分である血漿55%と血球成分である赤血球44%と白血球や血小板1%から成っています
このうち、血漿の約90%が水分でできており、血液全体として約50%が水分でできていることがわかります
血液にはサラサラな血液とドロドロな血液があり、一般的にはサラサラな血液がいいとされています
血液がドロドロの状態というのは、血液中の血球成分の割合が多く血漿成分が少ない状態です
なぜ血液がドロドロの状態ではいけないのかと言うと、
脳の末梢血管や心臓の血管が血液の塊(血栓)で塞がれてしまい、酸素が脳や心臓に送られないので脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な病気になってしまうからです
このサラサラな血液にするためにも水分は重要な役割を果たしています
脳梗塞や心筋梗塞は早朝に起きやすいのですが、それは朝方は身体の水分が少なくなっているため血栓ができやすいからです
そのため、起きてすぐに水分補給をすることによってドロドロ状態を改善することができます
脳脊髄液
脳脊髄液の役割は、脳の保護、老廃物の除去、脳や脊髄に栄養を与えることなどがあります
このうち、老廃物の除去が近年の研究でアルツハイマー型認知症との関係が示唆されています
また、脳脊髄液は約150mlなのですが脳の脈絡叢で作られ1日に数回入れ替わっています
尿
尿は腎臓で作られ主に老廃物の除去、体内水分量の調節を行っています
水分が不足していると、体内の老廃物を除去することができずそのまま体内に残留してしまう可能性があります
その結果、体が浮腫みやすくなってしまったり、身体がだるくなってしまいます
また、本来体外に排除されるはずだったものが体内に残留することで炎症が生じることもあります
尿の色を見ることで水分が不足しているかどうかを見分けることができます
尿の色が濃い場合には水分が不足しています
また、尿の回数でも水分不足がわかります
水分量が少ないと、腎臓が体内の水分量を保持するために尿量を減少させるのです
このように、水分は体内で老廃物の除去や栄養の運搬などの役割を担っています
水が欠乏すると
水分が欠乏(脱水)すると上で述べたように体内での異変が生じます
パフォーマンスへの影響はどうなのでしょうか?
集中力
海外の論文では、体内の水分量が体重の2~3%の量が失われただけで認知機能(集中力)が減少したというものがあります(参考文献)
また別の研究でも水と集中力の関係が示されています
被験者をA、B、Cグループにわけ20分後の認知機能(集中力)をテストしました
A:一口の水、B:ペットボトル半分の水、C:水を飲まない
結果は、集中力がA:12%上昇、B:23%上昇、C:1%減少
でした
この結果から、ペットボトルの約半分の水を飲むと大幅に集中力が上昇し、一口の水を飲むだけでも集中力が上昇することがわかります
水の飲みすぎ
低ナトリウム血症(水中毒)
水中毒とは、水を大量に飲むことで血液中の水分量が多くなってしまい、血液中のナトリウム濃度が低下してしまう状態です
腎臓の最大利尿速度は毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると体内の水分過剰で細胞が膨張し、希釈性低ナトリウム血症を引き起こす水中毒になる
この水中毒の症状は、軽度の疲労感、頭痛、嘔吐、痙攣、呼吸困難などがあり様々あります
このことから、水の摂取も適切な量を守ることが大切です
1日の適正摂取量は、男性:2~3L、女性:1.5~2Lを摂取するのが良いとされています
1日にこの量をこまめに摂取することが重要です
まとめ
水は体内で、老廃物の除去や栄養の運搬をになっていて病気の予防にも繋がる
ペットボトル半分の水で集中力は大幅に上昇し、一口でも集中力は上昇する
腎臓での利尿速度を超えるほど水を摂取すると水中毒になる
1日約2Lの水をこまめに摂取することで様々な疾患を予防したり集中力を上昇させることができます‼